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ヴェネツィアのゲットー(Ghetto)

ヴェネツィアの華やかなイメージとは少々対照的な地区です。

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「ゲットー(Ghetto)」とは、その昔キリスト教徒がユダヤ教徒を迫害していた時代に、唯一ユダヤ人が住むことを許可されていた隔離された地区のことをいいます。ヴェネツィアのそれは16世紀初頭に確立したものでヨーロッパ最古とされています。

中世のキリスト教徒間では宗教上の理由から、金銭を扱う(貸与して利子で儲ける)商売を罪悪だとしていたため、ユダヤ人が金融業の全般を担うようになります。
十字軍の遠征後、イタリア商人、いわゆるキリスト教徒の資本家が力をつけてくると、貿易・商売に関する商人の世界からユダヤ人は締め出しをくらう形となり、それまでは商業全般に携わっていたユダヤ人たちも、暗黙の了解で許されていた闇の金融業に走らざるを得なくなりました。しかし、それはいわゆる消費者金融まがいの商売であったことから、ユダヤ人の金に対する「悪徳」イメージが固定化。それによりカトリック教会からは街からの強制退去を強いられ、この地区に押し込まれるようにして生活せざるを得なくなったとされています。

ゲットー内には「シナゴーク(ユダヤ教会堂)」や学校なども設置され、その地区内での生活・文化が孤立する形となりました。しかし、その教育水準はかなりの高さに保たれていたようです。

ここヴェネツィアで誕生したゲットーは、瞬く間にヨーロッパ中に広まり、その後約300年間、第2次世界大戦後まで存続しました。

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ゲットーでは他地区と隔離するための高い塀で囲まれていることが特徴で、壁外とを結ぶ出入り口となる門は2つ以上設けることが禁止され、その鍵はキリスト教徒の門衛が保管していたそうです。

ヴェネツィアのゲットーの門もただひとつしかなく、夜は門に鍵がかけられていたようです。もちろん現在は鍵をかけられることもなく、誰でも通行可能。ここに足を踏み入れたからといって行き止まりにあたることもありません。

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今でも当時の面影を残し、広場に面した住居は、狭い空間にできるだけ多くが住めるように工夫されているのがわかります。人口が増えると必然的に上へ上へと建て増しされ、天井が通常よりも低い造りとなっているのが、外から見える窓の階層の多さで見てとることができます。
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また、ユダヤ教のシンボル「ダビデの星」を目にしたり、ユダヤ人迫害に関するモニュメントがあったり・・・。異文化を感じます。
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今は建物の一部がユダヤ人博物館として開放され、この地区内の観光ツアーも開催されています。ユダヤ人特有の黒い帽子をかぶり髭を生やした黒ずくめの格好をした人が観光客の対応をして観光用にも公開されています。
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また、この区内にカフェ、レストラン、パン屋さんなどもあるので、ひと味違ったヴェネツィアの楽しみ方もできます。

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写真のお菓子はこの地区のパン屋さんなどで見かけるもの。
「インパーデ」というアーモンドの粉と小麦粉を混ぜた焼き菓子です。食べ応えのあるずっしりとした素朴な味わい。

大通りから少しはずれ、街の中心からもずれた場所に位置するその一角は、他地区とは少々一線を画したひっそりとした雰囲気を今もなお残しており、足を踏み入れると少し違う空気の流れと歴史を感じることができます。

場所は鉄道駅「サンタ・ルチア駅」を出て左側にのびる大通り「スペイン通り」を道なりに歩き、初めの大きな橋を渡ったたもとの道(運河沿い)をすぐに左に折れます。
そこから間もなくの細い通りを入るとこのゾーンに入ります。
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by his-news | 2008-02-05 23:56 | AKI.S

カーニヴァルの衣装に注目!

ヴェネツィアのカーニヴァルの見所は、仮装した人々の華やかさを目の当たりにすることにあります。
最近では、キャラクターの着ぐるみのようなものを着ている人もいるなどして、大変カラフルですが、ヴェネツィア特有の中世の衣装を着た人々の雰囲気にエキゾチックな感覚を覚えるものです。

カーニヴァルの変装の本来の目的は、階級の違うもの同士が仮面で顔を隠すことにより、階級の差を飛び越えて楽しむためのもの。もちろん単なる変装を楽しむためだけの意味ではなく、当時の時代背景(貴族、商人、大衆階級が明確に分かれていた時代)があっての伝統行事です。
ですので、ヴェネツィアの地本来の仮装の衣装というものが存在します。伝統的な衣装がいくつかあるので、一般的なものを紹介します。

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『Bauta(Bautta)/バウタ(バウッタ)』
1700年代の貴族が用いていたというヴェネツィアの伝統的な衣装です。
特徴は、白い仮面に厚手で長い黒いマント、そして“トリコルノ”と呼ばれる三角帽子。
当時はもちろんカーニヴァルの時期の衣装という目的だけではなく、種々のフェスタ(お祭り)や劇場用、舞踏会などにも頻繁に用いられていたようです。また、恋人同士のお忍びでの密会に顔を隠すためにも使われていたとか。なんだか謎めいた少し怪しげなところが密会にはぴったりのような気がします。

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『Pantalone/パンタローネ』
これもヴェネツィア特有のもの。ゴルドーニの劇場用の喜劇の衣装としてよく知られています。
これは当時の商人、貿易商を現したもの。リッチで元気の良い活動的な商人です。その姿からも商人独特の少々計算高いが明るく元気いっぱいな様子が伺えるようです。
“パンタローネ”という名は、“Pianta leone/ピアンタ・レオーネ”を語源としているとか。当時の貿易商が船で商売のため出かけていく際に、ヴェネツィア共和国のシンボルであるライオン(レオーネ)を掲げた旗を船に据えた(ピアンタ=pianta)ことから、といわれています。

『Gnaga/ニャーガ』
仮装の衣装のなかでは最も手軽なものであったといわれています。それは、当時の一般的なヴェネツィアの女性の日常服であったからです。仮装としては男性がこの女性の服装を用いるようです。
顔は猫の面をかぶり、手には猫を入れた籠を持ちます。ヴェネツィアの方言で「猫の鳴き声ができるかい?」といった意味の言葉を発して歩きまわっていたのだとか。
乳母のふりをする、という見せかけの意味も含まれていたようで、子供を連れにしていた人々もいたようです。
ちなみに“ニャーガ”はイタリア語で猫の鳴き声、または乳児の鳴き声を表す言葉からのものです。

『Medico della pesta/メディコ・デッラ・ペスタ』
ペストのお医者さん、という意味です。ペストが流行した際に医者が患者を診る際に身につけていたものです。もちろんこれも仮装向けのものではなく、実践的に用いられていたもの。仮面の特徴である長い鼻は、感染者にむにむやみに近づくことを防ぐためであり、消毒効果のある薬草(ローズマリー、ニンニク、ビャクシンなど)を入れた内部はフィルター状になっていたそうです。
今では、悪病を追い払う厄除けのおまじないの意味を含んでこの衣装をまとうこともあるそうです。

『Mattacino/マッタチーノ』
白または色のたくさん入った短い上着を着て、羽のついた帽子をかぶります。ピエロのような格好ですが、行商をモチーフにしたものとも言われています。
手には“フロンボレ”と呼ばれる石を投げるバットのようなものを持っています。道すがらに各家のバルコニーから投げられる香りをつけた卵を受けていたとか。

『Moretta/モレッタ』
卵形の女性用の顔を口の上から半分隠す仮面に黒いビロードの布を頭からかぶります。
女性らしい神秘的なイメージがあり、男性から受けていた衣装です。

これらは、一部なのですが、ヴェネツィア独特のものばかりです。
また、18世紀当時の貴族の若者の間で流行っていた“パルッカ”と呼ばれる巻き毛のかつらをつけ、美しい刺繍を施した上着にぴったりとしたタイツのようなパンタローネ、という出で立ちも多く見かけられます。

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華やかな衣装を身にまとった人で溢れるサン・マルコ広場には、これらの仮装を写真におさめる観光客でもこれまた溢れています。仮装する人、それを見る人、そこにいる人がすべてが参加者になれます。思いっきり楽しく参加したいものですね。
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by his-news | 2008-01-25 22:53 | AKI.S

カーニヴァルに欠かせないドルチェ

1月に入ると街中のあちらこちらのお菓子屋さんやパン屋さんのショーウインドウに示しあわせたように一斉にお目見えするドルチェがあります。
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『Frtelle/フリテッレ』と『Galani/ガラーニ』です。
ともにカーニヴァルのこの時期に食べるもので、風物詩のひとつといえるでしょう。

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『フリテッレ』とは、いわゆる揚げドーナツです。小麦粉に牛乳、砂糖、ビール酵母を混ぜ合わせて丸く油で揚げます。口当たりはモチモチッとした感じです。
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形も大小あり、げんこつみたいな拳状のものから、一口でポン、と口に入るくらいの小さなボール状のもの。そして中身は何も入っていないシンプルなものから、中にザバイオーネ(卵黄をかきたててマルサラで風味づけしたクリーム状のドルチェ)やカスタード、チョコレートが入ったものなど様々あります。
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イタリア全土、特に北部ではこのドルチェはこの時期どこでも見られるようですが、生地に干ブドウが入ったものは『Fritelle veneziane/フリテッレ・ヴェネツィアーネ』といって、ヴェネツィア特有のものです。

また、もう一方の『Galani/ガラーニ』も揚げ菓子のひとつ。四角い薄い生地を揚げて粉糖をたっぷりとかけたものです。
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古いリチェッタ(レシピ)では、ラザニアの生地を甘くしたものを薄くのばして豚の脂で揚げたもの。現在のものよりもずっしりとした揚げ菓子だったと想像されます。
現代のリチェッタでは、小麦粉、卵、バター、砂糖を合わせた生地を薄くのばして口当たりも軽く仕上げます。最後にたっぷりと粉糖をふって見た目も美しいです。
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このドルチェもこの時期、イタリア各地でよく見かけられるものです。
ここヴェネトでは『Galani/ガラーニ』と呼ばれますが、他にもLattughe/ラットゥーゲ、Crostoli/クロストリ(トレンティーノ・アルト・アディジェ州)、Chiacchere/キアッケレ(ロンバルディア州)、Frappe/フラッペ(ラツィオ州)、Sfrappole/スフラッポレ(エミリア・ロマーナ州)、Cenci/チェンチ(トスカーナ州)、Bugie/ブジエ(ピエモンテ州)等、各地で呼び名が変わります。

そして形も様々で、ヴェネツィア周辺で見られる『ガラーニ』は幅の広いリボンを切ったような形が正統。他地に行くと生地がもう少ししっかりしたものや形もひし形、クルリとねじったリボン状、結び目があるもの等いろいろあります。

カーニヴァルにつきもののこれらは、お祭りの華やかさと同時に少々早い春を感じさせる、伝統菓子たちです。
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by his-news | 2008-01-15 00:56 | AKI.S

ヴェネツィアといえばやっぱりカーニヴァル!! sanpo

今年もカーニヴァルの時期がやってきます。
カーニヴァルはカトリックの国々で見られる宗教行事のひとつ。

カーニヴァルとは日本語でいう「謝肉祭」。 「CARNEM LEVARE」というラテン語に語源を持ち、それが「CARNE-VALE/カルネ-ヴァーレ」となったとか。意味としては、「肉(カルネ)よさらば(ヴェーレ)」。
つまり、「謝肉祭」がキリスト教の「四旬節」(食事を節制…いわゆる断食…し、祈り、慈善という償いの業を行う期間)に入る前に祝宴を行う習慣であったことからきています。どの国も期間はほぼ1週間のようですが最終日は常に火曜日、「灰の水曜日」の前日、つまり四旬節の初日の前日までのようです。

ヴェネツィアのそれも大変有名で世界各国から観光客がこの街を訪れる季節でもあります。
その歴史はたいへん古く、ヴェネツィアにおけるドレスアップをする現在のような形のカーニヴァルのことが記された1094年の文献もあります。

さて、今年のカーニヴァルは2008年1月26日から2008年2月5日まで。
ヴェネツィアの今年のカーニヴァルのテーマは「Sensation;6sensi per 6sestier」。
ヴェネツィアは主に6つの地区(カンナレッジョ、サンタ・クローチェ、サン・ポーロ、ドルソ・ドゥーロ、カステッロ、サン・マルコ)に区切られますが、「6つの感性をそれぞれ6地区から発する」といったようなもので、それぞれに独特な色を持たせようというもの。

この期間には様々なイベントも企画されていています。
ヴェネツィアの由緒あるホテルでアペリティーボが振舞われたり、演奏会等々。イベント情報はこちら↓(イタリア語、英語)


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この時期には人々は競って変装をして街を練り歩きます。白い仮面にマント、華やかな衣装、中世の貴族を装った人々・・・。幻想的な雰囲気が街中に漂います。普段からタイムスリップした感のあるこの街ですが、このカーニヴァルの時期にはなお一層時代を逆戻りしたような不思議な気分を味わうことができます。

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このような仮装をした人たちは街のあちこちで見受けられ、それを眺めながら街を歩くだけでカーニヴァルの雰囲気は充分に味わえます。

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ただし、自分でも参加したい!という方も、楽しみ方はいろいろ。簡単な変装としては、仮面をかぶること。仮面くらいだと街中にたくさんの露店も出ていますので、大変気軽にしかも手頃に買うことができます。
そして、街のメインスポットのサンマルコ広場の付近の道端には、顔にペインティングしてくれる人たちが小さなスタンドを立てています。値段などを確かめてフェイスペインティングに挑戦するのもいいでしょう。気持ちがグンと盛り上がります。

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衣装もこの時期、観光客用にレンタルしてくれるところもあるので、それを利用するのも便利。

ヨーロッパの、イタリアの、そしてヴェネツィアの中世の貴族時代を感じさせる大変魅力的なイベントです。そして誰でもが参加できるところも大きな魅力。
夏場とは違う少々物静かな冬場のカーニヴァルにぜひ足を運んで、ヴェネツィアらしい雰囲気を思う存分味わっていただきたいです。
ただし、天気のよい日でも足元はとっても冷え込むので防寒対策はしっかりと。

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by his-news | 2008-01-03 00:39 | AKI.S

ヴェネツィアの魚市場

ヴェネツィアに来たら、やはり食の楽しみは近海ものの海の幸。
今回はヴェネツィアの地元の人々の利用する魚市場をご紹介します。

観光で訪れる際はなかなか鮮魚を買って料理するということまではできないものの、新鮮な魚が並ぶ活気溢れるこの現場を体感するのも旅のひとつの楽しさです。
お時間に余裕のある方は是非足を運んでみてください。

リアルト橋にほど近い岸辺を歩くと、魚市場はすぐに目に入ります。
建物の下部のくぐりがアーチ型になっており、赤いひさしが目立ちます。
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並ぶ魚介は、アサリ、ムール、ホタテなどの貝類から、イカ、タコ、カニ、イワシ、小イワシ、マグロ、ヒラメ、スズキ、クロダイ、シャコ、エビ、サーモンetc。
日本でも見かけるものから珍しいものまで、棚にわんさかと並べられています。
大物は冷凍ものもありますが、貝類やイカ、タコなどの小・中魚類は近海で獲れた新鮮なものばかりです。
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ガイドブックなどを見るとよく見かけるヴェネツィアの代表的な魚介料理、「Fritto misto/フリット・ミスト(ミックスの魚介のフライ)」にはヤリイカやエビ、シタビラメ、カネステレッリといわれるホタテの縮小版みたいな貝が、「Nero di Seppia/ネーロ・ディ・セピア(イカスミ)」のスパゲティやリゾットには大きなモンゴウイカが墨に覆われて真っ黒になったものが、「Griata mista/グリアータ・ミスタ(魚介のグリル)」にはスカンピ、スズキ、クロダイ、小イカなどがよく使われています。
レストランで食事をする際にはこの市場を覗いておくと予習ができて良いかもしれません。
ただし、ヴェネツィアは特に夏などのハイシーズンとなるとレストランの横暴な態度に閉口してしまうこともしばしばありますので、内容と価格、そして他のお客さんの食べているものをよく観察してから注文するようにしましょう。
イタリア人でさえ、失敗して悔しい思いをすることもあるくらいですから・・・。

魚類の値段も市場では、比較的安価(比較的とあえていうのは、肉類に比べ、新鮮な魚貝類は高めにつくことから)に購入可能。
市場を離れると値段は格段にはねあがりますから、魚の値段を見てから他の場所へ移動して見比べてみるのもおもしろいです。

私もこの日は小イワシ(Alici/アリーチ)を昼食のフリット用とマリネ用に購入しましたが、その後もう少しひと気の多い通りの魚屋の店先では1kgあたりの値段が1ユーロ以上にもなっていました。

この魚市場の正面には野菜・果物の市場もあります。色鮮やかな季節の野菜や果物がところ狭しと並べられ、迫力があります。
今の季節はカボチャやホウレンソウ、チーマ・ディ・ラパ、コステといったイタリアならではの冬野菜たちが多く見られます。
イタリアは日本に比べ、まだまだ野菜や果物の旬が残っているもの。
市場を除くと季節の移り変わりも見てとれます。
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魚はなかなか試しに買うわけにはいかない旅の途中でも、果物ぐらいならぜひ味わってみる価値は十分にあり!!
野菜や果物は味が濃くて力強さを感じます。全てが量り売りなので、少量でも購入可能。
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市場は平日の午前中(月曜日はお休み)、お昼すぎくらいまで開かれています。

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イカのトマト煮&墨煮
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by his-news | 2007-12-04 00:28 | AKI.S

ヴェネツィアを歩く!

ヴェネツィアは小さな路が入り組んでいて初めて訪れる旅行者は道に迷うこともしばしば。
まるでおとぎの国に迷いこんでしまったかのような錯覚に陥り、自分がどこにいるのか解らない・・・なんてことに藻なりかねませんが、それはそれで旅の楽しい思い出です。

街角のあちこちで地図をひろげて自分の位置を確かめる旅行者はたくさんいますので、臆することなく大意張りで路に迷ってください。

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でも、おおよその観光スポットさえわかっていれば大丈夫。ヴェネツィアの観光のシンボルである「サンマルコ広場」と「リアルト橋」に関しては、街中至るところに道しるべとして黄色い看板が貼ってあり、それぞれ「PER S.MARCO(サンマルコ広場へ)」とか「PER RIALTO(リアルトへ)」と表示がしてあります。その表示の矢印にとりあえず従って歩けば間違いなくメインスポットには到着できる、というわけです。また、帰り路も駅までの道のりは「PER FERROVIA(鉄道駅へ)」の表示をアテにしていれば、辿り着くことができます。

でも、これらの路をあえて外すというのも新しい発見があるかも?!
ふとした拍子に小路を一本外しただけで急にひと気がなくなり、生活感溢れる空間へ迷い込む・・・なんてこともあります。
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しーんと静まり返った小路には、家々の玄関先に置かれた集配を待つごみ袋、狭い空間を無駄なく利用するために向かい同士の窓ごとに張られたロープに吊るされた洗濯ものが見られたり、家の中から聞こえる人々の生活音、子供の泣き声。
ヴェネツィアに生活する人々の「空気」を静かに感じることができます。

そしてまた観光客の歩く通りへ。
この繰り返しがヴェネツィアのそぞろ歩きにはつきもの。
ヴェネツィアを歩くには歩きやすい靴は必需品。

また、街のあちこちには広場(Campo/カンポ)があり、そこには必ず中央にポツンと「Pozzo/ポッツォ(井戸)」が置かれています。
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今は上部は蓋がされている状態であるものですが、その昔は飲料水の確保のために使われていたもの。雨水をろ過する仕組みとなっていたようです。
海の上の町ですので、飲料水の確保には苦労があったことでしょう。

そして、ヴェネツィアを歩くには必ず通らなければいけない数々の橋。
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木製のものとコンクリートでできたもの、鉄製の柵がなされたもの等々。
これも大通りのものは立派ですが、生活圏などに入るといたってシンプルな造りになるものです。

郵便配達やごみの収集、レストランや各商店への配達なども大変です。近くまでボートで乗りつけ、そこから台車に荷物をおろし、さらに階段を昇り降りしなければならないのですから、ヴェネツィアでの生活は体力が必要かもしれません。

観光スポットとしての華やかさはないものの、生活圏に足を踏み入れるとこういった日常の生活の一部や静けさも垣間見れ、ヴェネツィアに対する興味がさらに深くなるものです。


さて、話題は急に変わりますが、旅のおみやげに困ることはありませんか?
知人がイタリアに遊びに来るたびに頭を抱えるのが「お土産」です。
人によって目的も好みも様々ではありますが、ヴェネツィアのおみやげとしておすすめしたいのが私の最近のお気に入り「手製のレース」です。

ヴェネツィアの島「ブラーノ」はレース編みの本場ではありますが、これにあやかったおみやげ屋さんで、これが意外にも素敵なものを見つけることができます。
ホンモノのレース編みは手の込んだつくりと美しさを誇るものであり、もちろんお値段もそれなりなのはご尤も。
でも、旅のおみやげとしてそれほどこだわりなく手にとりやすい価格でしかも美しいそしてカサばらずに軽いとなれば一見の価値あり!?

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テーブルクロス、ランチョンマット、コースター、手拭き用タオル、ハンカチ、小物入れ等々。
それぞれ趣味よく丁寧に作られているので、安心して購入することができます。
女性にはもちろん、男性にも家族が喜びそうと好評。
私はもっぱら日本にいる知人への贈り物によく利用します。

これらのお店はリアルト橋からサンマルコ広場にかけての路筋に何軒かあります。
価格も内容もどこの店もほぼ同一のようなので、ウインドウから眺めてみて気に入ったものがあったら試してみてください。
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by his-news | 2007-11-08 00:54 | AKI.S

ヴェネツィアのゴンドラ

ヴェネツィアは言わずと知れた運河の町。
初めて訪れた人にとってはこの光景、想像以上に感動するものです。
もちろん、何度訪れてもヴェネツィア独特のこの雰囲気には圧倒されるところですが・・・。

町は運河が縦横無人に走り、街中は車両は入れずもちろん徒歩がメインの移動手段。運河は唯一の交通手段の路であるので、ヴァポレット(水上タクシー)が大変有効に活用されています。
もちろん、警察も消防も緊急事態の時には運河をけたたましいサイレンを鳴らしながら猛スピードで走ることになります。
これもヴェネツィアならではの風景ですね。

さて、ヴェネツィアを歩くと、至る所でゴンドラの乗り場に出くわします。縞々のシャツに黒いズボン、麦わら帽子をかぶったゴンドリエーラ(ゴンドラの船頭)は観光客が通るたびに「ゴーンドラ!!ゴーンドラ!!」と呼びかけています。

私はヴェネツィアにほど近い町、パドヴァに住み始めて約3年、ヴェネツィアには頻繁に足を運んではいるものの、今まで一度もこのゴンドラには乗ったことがありませんでした。

ところが、日本から私の家族がイタリアに旅行に来るということで、まずはヴェネツィア観光、両親の「旅の思い出に乗ってみたい」との強い希望があったため、試しに乗ってみることに。

ゴンドラの乗り場はいくつかあるのですが、私たちは鉄道駅「サンタ・ルチア駅」からサンマルコ広場までの道をゆっくりと歩き、サンマルコ広場の乗り場でまず料金交渉。

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1人あたり30ユーロ、時間にしては約40分の行程、サンンマルコ広場を出てぐるりとまわり、カナル・グランデに入り、また出発点に戻るとのこと。
うーん、ちょっと高い!とも思ったのですが、父という強力な援護があるので、一緒に連れてきていた子供のみディスカウントしてほしいこと、駅近くで降ろしてほしいことを告げ(サンマルコ広場から歩いて帰る体力・気力の限界も感じ)、乗ることになりました。

乗り心地は悪くなく、いつも上から見ていた水面を低い目線から、また大きなサンマルコ寺院、ドゥカーレ宮殿などが違った角度から見えることには新たな感動。
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橋の上から見た風景を今回は下から見る格好に・・・。
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ドゥカーレ宮殿と牢獄を結ぶ「Ponte dei Sospi/ポンテ・デイ・ソスピ(ため息の橋)」の下をくぐります。そしてそのまま細い運河へ・・・。
いつも徒歩で至るところにある橋の階段を「よいしょ!」と登るところを、静か~にスルリと水面を通りぬけるのも気持ちのいいものです。
建物の間を通る細い水路も通過、壁には現在の水面よりも2mくらいは高い位置にある緑の藻の跡を見てゴンドリエーラは高潮がここまで来たと説明。
運河のまわりの建物はかなり老朽化が進んでいるものばかり。それもそのはず、700~1000年以上の歴史のある建物がひしめいているのですから。
マルコ・ポーロが住んでいたという建物の脇を通り、ヴェネツィアの見所のひとつ、リアルト橋へ。ここで写真をパチリ。
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さて、このゴンドラ、800年の歴史があるとされています。
当初はヴェネツィアに住む貴族たちの交通手段。ゴンドラの装飾も今よりも美しくされていたことでしょう。
今でもこれらのゴンドラは手造りによるものだといいます。完成までには約2年を要すとのこと。現在ヴェネツィアにはこのようなゴンドラが約450隻、ゴンドリエーラも450人ほどいるようです。

私たちのゴンドラを漕いでくれていた彼は先祖代々のゴンドリエーラの家系。今ではイタリア南部の出稼ぎの人などによるものも多いようですが、本来はほぼ世襲制。
彼は小さなころからこの細い運河をくねくねと動く小さな船の操縦の仕方を父親から習い始め、8年前から正式にゴンドリエーラとして働いているとのこと。
と、そんな話をしている最中に近くをなんの装飾もない小型の古ぼけた木のボートに10歳弱の少年が父親らしき男性とともに乗り込んで船を漕いでいる姿を発見。
「ほらほら、あんな風に毎日練習していたんだ。父親に認められるまではとっても大変なんだよ。」と。

はぁー、そんな話を聞くと、なんだかヴェネツィアの観光価格だなぁなどと思う料金にも納得がいき、観光客相手に騙し商売だなぁ(う、失礼??)などと思う気持ちもふきとんでしまいました。

まさしく優雅なひと時、そしてヴェネツィアの歴史の深さと観光都市であるヴェネツィアの奥深さも垣間見ることのできるゴンドラツアーでした。
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by his-news | 2007-10-06 02:51 | AKI.S

ヴェネツィア・サンマルコ広場の平和のシンボル???

ヴェネツィアといえば言わずと知れた「サンマルコ広場」。ヴェネツィアの観光の中心地です。
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小さく複雑に入り組んだ薄暗い小路を迷いながら進み、歩き疲れを感じた矢先に目前に急にパッと開ける明るい大広場。どんな人でも歓声をあげたくなるような見事な華やかな空間が広がります。

正面には輝くばかりのサンマルコ寺院がそびえ、かつてのヴェネツィア共和国のシンボルであるライオンの像が目にとまります。
広場を囲む回廊はみやげ物屋、宝石店、カフェ等々の商店が並び、その上の建物は庁舎として今もなお使用され続けています。

余裕があれば、1700年初頭に営業を開始したヴェネツィア屈指の老舗「カフェ・フローリアン」で優雅にティータイムなどもヴェネツィアの雰囲気を味わうのにはお勧めです。もちろんお茶代は他のカフェに比べると高~くつくのであしからず・・・。でも、内部の豪華な造りは一見の価値あり。当時の優雅な雰囲気を味わうことができます。
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このサンマルコ広場、訪れた方はご存知だと思いますが、無数の鳩の大群が常に広場を行ったりきたり…。個人的にはこういう場の鳩の大群は苦手なので、こんな鳩の大群の下でお茶をゆっくり楽しむのは避けたいとも考えてしまうタチなのですが。

実はこの鳩の大群が最近もっぱらの話題となっています。

こういった観光地の鳩というのは、どこの国も例外なく、人間慣れしていて、えさをもらうのもお手の物。
繁殖力の強い鳩の急増で、サンマルコ寺院をはじめとするヴェネツィアの貴重な建築物が危機にさらされています。鳩の糞による害が問題となっているのです。

ヴェネツィア市ではこの鳩問題への対処として、年間25000羽の鳩の駆除を執行中。
広場で餌を与えているのは私たち人間で、それによって集まってきた鳩にはナンだか気の毒な話です。動物愛護の団体からクレームはこないのかとの心配もしてしまいますが、事態はことのほか深刻なようです。
私自身も最近訪れたサンマルコ広場で「やけに鳩が増えたなー」と感じたほどですから。

それにしても何か良い方策はないものかと考えさせられてしまう問題です。サンマルコ広場にお越しの際は、むやみに鳩に餌など与えないほうが、鳩の後生のためには親切なのかも?しれません。
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少々話しは反れますが、水に囲まれたヴェネツィアは夏場は蚊がとても多いことも知る人ぞ知る実情。この困り者の小さな敵への対策として、何年か前のヴェネツィア市長は蚊を餌とする「コウモリ」を空に放ち、蚊の駆除にあたったとか。
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by his-news | 2007-09-29 03:08 | AKI.S

ヴェネツィアの焼き菓子

イタリアには各地方色豊かな料理が存在しますが、ドルチェ(デザート、甘いもの)についても同様です。

ヴェネツィア独特の細い小路に立ち並ぶお菓子屋さんの店先を見ていると、ショーウインドウに大ぶりな焼き菓子が山のようにと積まれている光景に気づかれることでしょう。

一般的にドルチェ自体はパンから進化したものといわれています。
イタリアでも大昔は砂糖がなかったので、アジアから砂糖やスパイスなどが運ばれてくるようになってドルチェの歴史も始まります。
その発祥は「ヴェニスの商人」によるもの。
十字軍の時代にそれらが伝わりはじめ、ヨーロッパとの貿易が開始されると、彼らによって芸術文化はもちろん、こういった食材や食文化も広く普及したのです。

その昔の華やかな商人の街、ヴェネツィアで食されていたお菓子とは??

代表的なものに、ビスケット・クッキーの一種「Zaeti/ザエッティ」があります。
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ここヴェネト州は、トウモロコシの粉(ポレンタ)を食す習慣がありますが、これもトウモロコシ粉で仕上げるお菓子。
ザエッティの名前は、トウモロコシ粉を使うため仕上がりが黄色くなることに由来しています。
イタリア語の黄色にあたる「giallo(ジャッロ)」→「gielletto(ジャレット)」→「zaeti(ザエッティ)と変化してきたといわれています。
材料はトウモロコシの粉、小麦粉、卵、砂糖、香りのエッセンス。
仕上がりはかなり固めでひし形もしくはS字型が特徴の素朴な感じのする焼き菓子です。

この「ザエッティ」とよく似ている焼き菓子が「Bussolai/ブッソライ」。
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形はたいてい中心に穴のあいたドーナツ型をしています。
これもザエッティ同様、かたいボソボソ感のある焼き菓子。

そして、「Baicoli/バイコリ」。
上記の2種と同様、「ビスコット」に分類されます。
*ビスコットとは、「ビス=2回」、「コット=焼く」という意味の2つの単語から成り立つ言葉なので、本来はオーブンで2度焼きした焼き菓子のことを呼びます。私たちの感覚からするとビスケット、クッキー類全般のことと受け取りがちですね。

「バイコリ」は、正真正銘、製造工程で2度焼きをする「ビスコット」です。
この仲間としてトスカーナの焼き菓子「カントゥッチョ」もありますが「カントゥッチョ」のほうが荒々しい感じがします。「バイコリ」はそれに比べると、かなり生地がきめ細やかな仕上がりです。
加える砂糖も控えめで、パンとクッキーの合いの子のような感じ。
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*お菓子屋さんの店先。上段の黄色い缶はバイコリの代表的なメーカーのもの。
ヴェネツィアではよくザバイオーネの添え物や甘いワイン、モスカートなどと一緒に供されます。
長時間オーブンでじっくり焼き上げるため非常に保存性も高く、その昔は長い航海用の保存食兼ドルチェとしても重宝されていました。
この「バイコリ」という名前も少し変わった響きに感じますが、これもヴェネツィアならでは。
小さな魚のスズキに形が似ていたことから、ヴェネツィアの方言でスズキを指す「バイコリ」という名前で呼ぶようになったとか。

これらの焼き菓子は見た目には物静かで地味な感じ、とても素朴な存在ですが、「その昔、海港商業で発達したヴェネツィアの貴族たちも供していたのねぇ」と思いを馳せるとなんともエキゾチックな気分。
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焼き菓子はたいてい量り売りされているので、焼き菓子の並ぶお菓子やさんにふらっと立ち寄り、ひとつふたつと試し買いして、お菓子をかじりながら運河の街ヴェネツィアをそぞろ歩き、なんていうのも旅の楽しさのひとつですね。
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by his-news | 2007-09-12 09:30 | AKI.S


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